簡易裁判所の審級制度とは

簡易裁判所と地方裁判所はどちらも民事訴訟の第一審の裁判所となります。いずれが一審となるかは訴訟の目的物の価額により、不動産に関連する事件を除いて140万円以下の場合が前者の管轄となります。これは審級制度ではなく事物管轄の問題です。
簡易裁判所が第一審のときは、この裁判所を管轄区域内に有する地方裁判所が第二審の控訴審を担当します。その場合には、地方裁判所がした判決に対する上告は管轄の高等裁判所にすることになります。このように、三審制のもと、地方裁判所が第二審、高等裁判所が第三審となるのが簡易裁判所が第一審となる場合の審級制度です。一審判決に対して当事者が上告をする権利を留保して控訴をしない旨の合意をする飛越上告が認められるのは第一審がいずれの場合にも認められます。
もっとも、高等裁判所の見解が従来の判例に反するときは、法令の解釈・適用の統一のため、その上告事件を最高裁判所に移行しなければなりません。また、高等裁判所が上告審としてした判決に対しては、憲法違背を理由として最高裁判所への特別上告が認められ、この限りで四審制となるのが特徴です。
これに対して、地方裁判所が第一審のときは、控訴審は管轄の高等裁判所で、上告審は最高裁判所が担当することになります。

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