最高裁判所の審級制度とは

日本では、裁判所の審級制度として「三審制」が取られています。原則として第一審は、地方裁判所で裁判がされ、第二審は控訴審といって高等裁判所で裁判がされます。第三審は上告審といい、最高裁判所での裁判となります。日本国憲法では、国民の裁判を受ける権利を保障しています。国民の間に紛争が生じた場合、一つの紛争で一度しか裁判を受けることができないとすれば、裁判に負けた方は納得いかないことでしょう。しかし、三審制の下では、ひとつの紛争で三回裁判が受けられるので、紛争の当事者も三回裁判して負けたならば、さすがに納得することができるのではないでしょうか。これに対し、三審よりも多い審級制度をとれば、何度も何度も裁判が起こり、裁判所の負担が大きくなってしまいます。そうすると、裁判官の人数は限られていますので、国民が裁判所で裁判を受ける機会が減り、国民の裁判を受ける権利がかえって保障されなくなってしまうのです。日本の裁判制度は、日本国憲法の理念を実現するため、効率の良い裁判が運営されるように制度設計されているわけです。そして、裁判は公開されていますので、日本の裁判がどのように運営されているか、一度裁判傍聴に行ってみるのも良いでしょう。

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